転売横行は誰のせい?

転売ヤーさん涙目 「秋葉原電気外祭り2」 始まる
コミケと重複で行く人がどれくらい居るかは分かりませんが、頑張るなぁ。








転売人に関してはねぇ。
ウザイと言えばウザイんですが、それを言ったって仕方ないのでそもそもどこか根源なのか、について。






常々思ってたんですけど、ぶっちゃけ買取店が非難されない理由が分からないんですよね。


買って、売る。


をその日のうちに出来てしまう手軽さとそこそこの利益があるから、多くの人が手を出しちゃうんでしょう。
買取店がなければ、現状を見るに大半がヤフオクに流れるわけですが、恐らくそれだと今より転売人はぐっと減ると思います。




だって、市場流通数が圧倒的に多くなってしまうから。
定価数割増のものが10個も20個も売りに出てたら、どんな人でもひとまず様子見するはずです。
売る側は早く利益を確定させたいから、徐々に徐々に値下げしていく。
定価を割れることは早々ないでしょうが、そうなったらもう止まりません。
「利益を少しでも出したい」から「損益を少しでも減らしたい」という心理に変わっていきます。
そんな不確定なものに賭けるのは、その辺のギャンブルと大差なくなってくるわけで、「仕入れにかかる労力」の分だけ無駄になってきます。




そこで問題なのが買取店の存在。
買取店は商売ですから、何をするにも利益を見込んでいます。
買取価格然り、販売価格然り。


「このくらいの買取価格を毎回出していれば、転売人が仕入れてくれるな」

「このくらいの販売価格なら黒字として十分売れるだろう」


と考えているわけです。
つまり、利益の出るサイクルとしてそういう仕組みを作っちゃってるんです。




そして一番大きなポイントは「在庫量の未公表」です。
ヤフオクなどのオープンな場所であれば現在流通している数は調べれば分かりますが、買取店が一度抱え込んでしまえばその数は分かりません。
つまり、値下げ競争が起きないんです。
もちろん過剰に在庫を抱え込んで処理しきれないボーダーラインを超えるようであれば問題ですが、それまでは安定して「プレミア価格」を維持できるわけです。
最終的にその値段で買うのはやっぱりお客さんで、「人気作だし、コレくらいの値段しょうがないな」と思える程度の値段設定なら、在庫量に関わらず支払っちゃうわけですからね。








まぁだからどうしたって話ですし、転売人を非難するなとは決して言いませんけれど。
人気サークルや企業を必要以上に混ませている要因を作ってるのは、一体誰なんでしょうね。




(ただ需要と供給というのはめんどくさいもんで、コミケに参加できない人は大枚払ってでも限定グッズが欲しいわけですから、市場流通数が減ればその分価格は上がり、またそれを狙う転売人が、という悪循環に陥ります。ヤフオクなりで販売禁止!と出来ればいいんでしょうけど、そこまで縛ってしまうことはやはり難しいんでしょうしね)