魔法少女鬼塚さくら 1巻 (ニチブンコミックス SH comics)



マイブームなマジカル(物理)っぽそうなネタと、表紙の見栄えに釣られて手に取って見ました。


元関東最強の暴走族総長「鬼塚さくら(17歳)」が、異世界からやって来たモンスターやらと戦うお話。
展開自体は実に王道な魔法少女モノで、主人公がマスコットキャラと出会い、モンスターとの戦いに巻き込まれ、ピンチになったとき変身して魔法少女に!
王道ゆえに、日常時の荒んだ感じとの組み合わせが新鮮で、まさに発想の勝利といったところ。
戦法も期待通りの肉弾戦で、マジカルロッド(鉄パイプ)を振り回す様は痛快。


なのですが。
気になるところも結構ありまして。
○画力が心許ない
表紙のさくらは中々に可愛く本編のほうでもカッコ可愛い様子が随所に見られるのですが、不安定なところも多く、描き込み量の少なさは仕様なのか、はたまた時間がなかったのか。
いずれにせよ、さくらより強いわりに拙く迫力のないモンスターはちょっと辛い。
○原作付き・・?
バイト三昧だったさくらが前振りなしに急に高校に通いだしたり、唐突に出てくるさくらのアニメ好き?設定や可愛いもの好き設定は、もう少し上手くやれなかったのだろうか。
「原作 東映アニメーション」の謳い文句や、あとがきの感じからして、今後化けてくれるのだとは思いますけれども。
・・・と、手放しに喜べないのが何とも。


各要素は悪くないものが用意されてるので、後は上手く噛み合ってくれればいくらでも良くなると思うのですが・・・
最後のほうで、やたらかわいらしい定番のライバル魔法少女が登場し、謎を残して次巻へ。
色んな意味で続きが気になる1冊でした。