灼眼のシャナ

原作16巻、読了。


前巻より薄いのは見て分かったものの、巻末の本紹介などが10数ページも取っていただけに余計薄く感じたり(苦笑


しかしまぁ悠二が連れ去られた時点で予測できたものではあるのでしょうが、斜め上の展開を進みだしましたな。
もっとも著者としては思いつきでもなんでもなく、最初から考えていたことなのでしょうけれど。(悠二を強くし、その存在を大きくする、ということにおいて)
単純な読者視点からすれば、主人公が敵になりヒロインを追い詰めるというのは、燃えと逆の感情、苛立ちを覚えるわけですが・・・それらも全てこれからの展開がどうなるか、にかかっていますね。
まさかここまでベタじゃない道を選んできて、最後の最後にベタなオチ(悠二の人格が一時的にしろ体を乗っ取って〜・・・的な。もっともそれは既に前提として砕かれているようですけれど。)、というのは考えたくないですし。


クライマックス目前ということで、ちらほらと大きな伏線回収にも手を出し始めた感じで。
個人的に気になるのは、坂井悠二の父親、坂井貫太郎。
神出鬼没な点や、以前登場した際の超人っぷり、主人公の父親というところからしても、やはり物語の深いところに何かしら関係してそうです。佐藤の向かう東京のアウトロー関係者・・・だったりするのだろうか。




何にしても、もうじき終わってしまうという焦燥感と、伏線が少しずつ解けてゆき物語の全貌が明らかになってくることによる高揚感。複雑なところです。
まぁ少なくても、もう2〜3冊くらいは出てくれそうなので若干の安心もあるんですけどね。